第31回パリ国際サロン・展覧会報告

今年最後の展覧会「パリ国際サロン」も無事終了し、
展覧会報告と寸評が送られてきました。

パリ国際サロン


今回もミニ個展部門に、四角をモチーフとした3点を出品させて
頂きました。
「Air sword」Mixte,96.4×69㎝
「吉兆」   Mixte,64.5×95.5㎝
「kabuki」  Mixte,67.3×94.3㎝

パリ国際、寸評


知的で興味深い空間を表現したミクストメディアによる抽象画。
「Air sword」は実際、私にとって天と地の融合を想起させる作品だ。
アーサー王伝説のエクスカリバー、かつて天と地の両方を統治する力を
持った神聖で現世的な剣を思い起こさせる。万物流転ーこの美しい
ミクストメディア作品は、この概念を想起させ、また様々な問いを
投げかける。
見る者に自問させるーこの芸術家の責務をTomokoは満たしている。
「吉兆」は調和の中から力強くかつ象微的に現出する。
この二作品は、際立って興味深く、躍動的だ。
「kabuki」は、演技、衣装、台詞、すべてが緻密に制御される伝統芸能
の厳格さを、その構造のみで見る者に想起させる。
次の作品を見たい衝動に駆り立てる作家である。

                  パトリス・ド・ラ・ペリエール
                 「ユニベール・デザール」編集長


アートをこよなく愛し、そして作家に暖かいエールを送ってくださる
パトリス・ド・ラ・ペリエール氏に、心よりお礼申し上げます。

興味深かったのは、やはり「剣」というと西洋の方はアーサー王
を思い浮かべるという事。
日本では「草薙の剣」ですよねぇ。
天皇が即位なさる時は今も三種の神器が継承されますから。
この文化の違いは大きいけど、でもそこに神話や伝説というキーワードが
必ずあって人の想いは時代や洋の東西に関係なく根の所では同じであると
言う事が普遍的で面白いなぁと思いました。

さて、一息つきたいところですが、2月にはもうサロン・ドトーヌの
審査が始まるし、4月の個展の作品もぎりぎりまで描こうと思って
いるので、絵の方のお休みはないのです。
でもそれが私にとっては、日常。
こうして日々、描けることに感謝をして2017年を送りたいと思います。
1年間、拙いブログをお読みくださった皆様、ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。







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プロフィール

朋百香(tomoko)

Author:朋百香(tomoko)
1955年埼玉県生まれ東京育ち。
幼少時から学生時代は、水彩、
油絵を学び、結婚後は子育てを
経てのち植物画に魅了され、
個展やグループ展にて発表。
イギリスのフィンドホーンへ
の旅をきっかけに自己の内的
プロセスを描写する、様々な
素材を用いた独自のミクスト
メディア作品制作に入る。
現在は和紙に墨、アクリルで
墨アートを表現している。
神奈川県在住。

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