2016/11/29
絶対肯定
ひふみよいむなや〜ひとつのはたらきからふたつのはたらきみっつのはたらきへと〜
三ツ鳥居スプレッドなるものの飛翔。
時空を越えた 現在過去未来のない世界!
プロセスが活性化され結晶化されていくまでの創造の暗夜。
このお二人の現代に生きる女性は、静かる淵にまで歩みを進め
互いにこの世の経験をたどりながら、一つのカードの象徴を模索し
感じ入り、範疇に懐に垣間みる精霊の動きを、掴んで息吹を与えた。
京都タロットに顕われる広大無辺の神秘のパズルは人々の背後に佇む
うねりのごとく遠い儚い夢のように現れては消える。
そんな人間の瞬きの瞬間に、神秘の知恵が降りてくる時、サイキに眠る
断片が合わさる時、意識化された文脈としての龍脈は美しくたおやかな
気配を保ちながら、その人自身の眠れる領域へと踏み込んでいく。
京都タロットにおいては すべてが新しく古く、古来からの情熱が
たゆまぬ先人たちの祈りによって生かされるもののあはれを知る者の
心の扉を叩く。
(スターポエッツ・ギャラリー、今村仁美のブログより)
何とも素敵な文章だったので 私のブログにも掲載させて頂きました。
そうなんです、今までのタロットでは最初にひく3枚のカードを
過去、現在、未来と解釈していましたが、京都タロットではそこに囚われず
17番の「ハタ」に描かれた三ツ鳥居からインスピレーションを得たミケさんが
三ツ鳥居スプレッドなるものを編み出しました(今回の会期中にです!)
そこには 今が集約されています。
なぜって今と言ってるそばから、それは過去になるし、未来と言っているものも
今になってしまうから。
私達には「今」しかないのですねぇ。
それを踏まえた上で、カードは「私」に語りかけてくれます。
その絵は神様であったり、神話の1シーンであるかもしれませんが、そこから
私たちは「今の私」の悩みであったり、質問であったり、アドバイスを
導きだすのです。
京都タロットは「絶対肯定」のカードなので(これも凄いですよね)
「あ〜、こんなカードひいちゃった!」と言うのはありません。
死神のカードでさえ、それは「死」ではなく「変容」と捉えます。
このカードでは それは「拾参・イド」と表されます。

「拾参、イド」のカード(西洋タロットでは「死神」)
「怖れと共に井戸の深みに降りよ。本当に死ぬものは何か?それでも
死なないものは何か?」(ミケさんのこの文章好きなんです。)
それは「あなた」の古い固定観念の死を意味するのかもしれません。
意識の死を見取って、新しい生へと変容するのかもしれない。
こんなふうにカードを読み解いてゆくのは楽しいですが、やっぱり練習が
必要だと思いました。
と、言う訳でただいま、私はカードと仲良くなり、質問の仕方や解釈の
仕方を勉強中。と言っても遊びながらですけどね。
現在「京都タロット」はまだ発売されていません。
「どこで買えるのですか?」
「販売されたら、教えてください。」
と嬉しいお言葉を頂いておりますが、今回の展覧会がまずは初めての
お披露目会、プレゼンテーションでした。
11月11日のオープンゲートをくぐって、まずは第一歩を踏み出した
ところです。
「京都タロット」に関わった私たち全員 皆様に使って頂けるカードを
作るべく努力してまいります。
・・・とは 優等生の言い方ですね。
本当は私たち 好きなことをやっているのです。
ミケさんも私もそして仁美さんも、好きなことをやり続けてきたのです。
そしてその結果が、今回の形になりました。
まだまだ好きなこと、夢を追いかけますよ。
人生、山あり谷あり。いろいろあるけど今が一番幸せ。
絶対肯定で生きましょう!
展覧会報告、長々とお付き合いくださり 本当にありがとうございました。

左側のカテゴリの所に「京都タロット宙のメサージュ」のリンクを貼り
ました。岩倉ミケさんの京タロのH.Pです。
カードの意味なども少しづつ解説されてます。
ご興味のある方はご覧ください。
京タロのこぼれ話などを綴った 京タロB面[社外秘] めっちゃ面白いです。
*絵の著作は朋百香にございます。無断転写、掲載は固くお断りいたします。
スポンサーサイト