2014/12/28
母の帯を直す
今年もあと3日となってしまい、それでも以前のようには大車輪でお掃除出来ず、のんびりムードでぼちぼちとしていたら・・・、
お直しにだしていた母の帯が山本きもの工房さんから届いた。
何しろこの帯、母が随分と長く締めていたので、前帯の汚れ、すり切れが
激しく、ちょっと締めるのが恥ずかしいくらいになっていた。
おまけに昔の帯って短くて、前帯の柄とお太鼓の柄をキレイに出すのは
(1人で締めるには)至難の業。
そこで、間で接いで長くして頂いた。
普通なら継いだ所は見えないので、白生地でも良いのだが、ちょっと拘って
しまって、帯の地の色と同じに染めて頂いた。

手前の布が染め上がってきた生地を確認させて頂いた時の写真。

これは、出来上がったその継ぎ目だが、ご覧のとおりほぼ同じ。
前帯の汚れやすり切れはどうしたか?
何と布を継いだ時に前の部分を上下を逆さまにしたのだ。
つまり、今まで表に出ていた所を裏側に、今まで隠れていた裏を表に
持ってきたという訳。
お陰でまるで新品のようになって、戻ってきた。
洋服では絶対着ない緑色だが、帯だと抵抗なく締められる。
地味な色のきものが多いので、ちょっと派手なこの帯がアクセントになって
くれるのでは・・・。

お太鼓。毛万筋の江戸小紋に合わせてみました。
何十年と簞笥の肥やしになっていた帯、久々に日の目をみせてあげなくちゃね。
あれあれ随分と遊んでしまった。
そろそろ掃除に戻りましょうか・・・。
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