母の帯を直す

今年もあと3日となってしまい、それでも以前のようには大車輪でお掃除
出来ず、のんびりムードでぼちぼちとしていたら・・・、
お直しにだしていた母の帯が山本きもの工房さんから届いた。

何しろこの帯、母が随分と長く締めていたので、前帯の汚れ、すり切れが
激しく、ちょっと締めるのが恥ずかしいくらいになっていた。
おまけに昔の帯って短くて、前帯の柄とお太鼓の柄をキレイに出すのは
(1人で締めるには)至難の業。
そこで、間で接いで長くして頂いた。
普通なら継いだ所は見えないので、白生地でも良いのだが、ちょっと拘って
しまって、帯の地の色と同じに染めて頂いた。


母の帯1
手前の布が染め上がってきた生地を確認させて頂いた時の写真。


母の帯、継ぎ目
これは、出来上がったその継ぎ目だが、ご覧のとおりほぼ同じ。

前帯の汚れやすり切れはどうしたか?
何と布を継いだ時に前の部分を上下を逆さまにしたのだ。
つまり、今まで表に出ていた所を裏側に、今まで隠れていた裏を表に
持ってきたという訳。
お陰でまるで新品のようになって、戻ってきた。

洋服では絶対着ない緑色だが、帯だと抵抗なく締められる。
地味な色のきものが多いので、ちょっと派手なこの帯がアクセントになって
くれるのでは・・・。


母の帯2
お太鼓。毛万筋の江戸小紋に合わせてみました。
何十年と簞笥の肥やしになっていた帯、久々に日の目をみせてあげなくちゃね。

あれあれ随分と遊んでしまった。
そろそろ掃除に戻りましょうか・・・。










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プロフィール

朋百香(tomoko)

Author:朋百香(tomoko)
1955年埼玉県生まれ東京育ち。
幼少時から学生時代は、水彩、
油絵を学び、結婚後は子育てを
経てのち植物画に魅了され、
個展やグループ展にて発表。
イギリスのフィンドホーンへ
の旅をきっかけに自己の内的
プロセスを描写する、様々な
素材を用いた独自のミクスト
メディア作品制作に入る。
現在は和紙に墨、アクリルで
墨アートを表現している。
神奈川県在住。

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