2013/05/26
瑠璃の会
昨日まで夏日だ ったのに今日は爽やかな気候になり絶好のきもの日和。
神社の下で、イタリアンを食べ、アルゼンチンタンゴを聴く、
しかもドレスコードはきもの、という何ともユニークな会に
行ってきた。
主催者はきもの染色家、佐藤節子氏。
毎年恒例の「瑠璃の会」だ。

佐藤先生と絵美さんと
きもの美女60名(くらいいらしたかしら?)ときもの男性も
少数参加で神楽坂の神社の境内地下のホールで行われた。
初めての参加だったがアルゼンチンタンゴの「インフィニート・パトス」
というグループ、テノール・大川信之氏、ピアノ・安田裕樹氏、
バンドネオン・平田耕治氏、バイオリン・那須亜紀子氏の4人組には
圧倒された。
もの凄い迫力でアルゼンチンの情熱がほとばしる歌と演奏だった。
と言っても普段はそれぞれ別々に活動している彼ら、
時々こうして4人でユニットを組むのだとか。
偶然にもこの4人が同じ干支で(年齢は違います)それも猪突猛進する
ヤツだというから面白い。
曲目は懐かしい「ジェラシー」や「ラ・クンパルシータ」「懐かしの
ブエノスアイレス」など、ランチを挟んで全部で16曲くらいあっただろうか、
ビアソラやガルデルの有名な曲を次々と。
アルゼンチンタンゴの80%くらいは、飲んだくれた男が自分を捨てた女の
愚痴を言う、或は「俺はあいつを刺してやる」という物騒な内容のもの
なのだそうで、確かに演奏曲の中にも「ナイフで一突き」という
題名があった。
男性8割、女性が2割くらいしかいなかった移民が増えた時代に、いつも
女性をめぐって男性の対立が激しかったらしい。
そんな時代背景から生まれた心の叫びみたいな歌が流行るのはもっともな
ことだ。
興味深いアルゼンチンのお話をしてくださったのは、バンドネオン演奏者の
平田耕治さん。
10代で1人アルゼンチンに渡り、ご本人曰く死にそうになりながら
バンドネオンの勉強をしたのだとか。
日本でも馴染みの少ないバンドネオンという楽器のどこに惹かれ、
アルゼンチンに渡ってまでそれをやろうという強い情熱を持ったのは
なぜだろう?
素朴な疑問が浮かんだがお聞きする機会がなかった。
次回、またお目にかかれたらぜひ伺ってみたい。
アンコールに応えての3曲の中に私の大好きな「リベルタンゴ」と
「トゥーランドット」があって、もう最高に盛り上がった。
もちろん、会場の皆様も。
音楽は素晴らしく、お食事も美味しく、皆様の着物姿も拝見出来て
至福の時を過ごさせて頂きました。
佐藤先生、佐藤ファミリーの皆様、ありがとうございました。
さて、ご一緒した絵美さんの帯ときものは

もちろん、佐藤先生のもの。
「小鳥帯」いつもブログで拝見していたが、生小鳥ちゃんは
初めて。優しく可愛い感じが絵美さんにピッタリ。

Tさんは、とても珍しい羅のおきものをお召しで
(初めて見た!)
帯も今はもう亡くなった作家さんのものだとか、
荒々しい波が大胆な色彩で印象的。

この日の私は(めでたく)疋田くずしデビュー。
(遠目には無地の白茶に見えますが・・・)
帯は城間栄順氏の紅型。
季節に合ったナイスチョイスと、自画自賛。
気候ときものがピッタリ合うと気持ちが良い
ものです。

お太鼓
佐藤先生の工房のH.P
今回の会の様子は「瑠璃の会」過去開催のレポートに詳しく載ってます。
絵美さんのブログ「えみごのみ」
スポンサーサイト