2012/10/30
お伽草子を見に・・・
室町時代から江戸時代初期にかけて作られた「お伽草子」庶民を主役にしたユーモアあふれる物語や挿し絵は
それまでの貴族社会の恋愛ものとは違って、きどらない日常
でも ちょっと奇抜だったり、滑稽だったり、異形のものが
出て来たりとバラエティーにとんで面白い。

この展覧会を見てきたのは、六本木のサントリー美術館
(11月4日(日)まで)
お伽草子といえば「一寸法師」「浦島太郎」など、よく知っている
お話もあれば、西洋の「白雪姫」のような継子いじめのお話も
あって興味深かった。やっぱり日本にもあったのねぇ。
昔も今も、西洋も東洋も、女の嫉妬はおお怖い。
印象に残るのは「つくも神」
年数がたてば どんな物にも魂が宿るという考え方は、とても
日本的だと思う。
古くなって捨てられた「物」たちが人間に復習する話だが、
ようは物を大切にしましょう、という教え。
使い捨て時代の現代にこそ子供達に伝えたいお話。
もっとも現代っ子は怖がるどころか、「面白〜い」とか
「見てみた〜い」とか言われてしまいそうだが・・・。
ご一緒したのは、きもの友Tさん。
この日のきものは、ざざんざ織りにイカットの三尺帯。
名古屋に仕立てず 端のフリンジを活かしてこの締め方。

こういう締め方もあるのだぁ!と、新鮮な驚きだった。
着慣れているからサマになるのよね。
私はベージュの格子の紬に

帯は昔々、京都の問屋さんで購入したもの。
こういう普段着にはぴったりの気楽な渦巻き柄の名古屋。

サントリー美術館のある六本木ミッドタウンと言えば福光屋さんが
ある。(と、言ってもTさんに言われて名前知ったんだけどね・・・)
名前も気にせず、いつも寄っていた店。
と言うのも金沢の歴史ある酒造やさんだけに、ちょっと変わった
おつまみとか自然調味料などがあるからだ。

今日のお土産は、金沢ラー油と牡蠣の佃煮。
(夫の晩酌用に)
何気ない小ちゃな買い物だが、たま〜に来た時のお楽しみ。
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