「サラバ!上、下巻」読了

どうしてこの本を読もうかと思ったかというと
ラジオの対談で阿川佐和子さんと西加奈子さん(作者)の
やりとりが面白かったのと「僕はこの世界に、左足から登場した」
と言う最初の一文にやられてしまったからです。

それだけで、この一冊300ページ以上の大作(それも上下巻)を
買ってしまいました。
私の読書時間はナイトキャップがわりの眠る前の30〜40分
(時には1時間くらい)なので、読み終わるまでに時間がかかって
しまいました。
それでも内容の面白さと、家族というテーマがどうしても
読まずにはいられなかった。

誰でも「家族」という問題は多かれ少なかれ抱えていますよね。
私は生まれ育った環境が複雑だった(両親がそれぞれに連子をしての
再婚)ので、子供の頃はこの本の主人公のように大人の顔色を
伺う子でした。
だから彼(主人公)に容易く感情移入できたのかもしれません。

主人公が生まれたイラン・テヘランや育った大阪、エジプトの
描写が素晴らしくて(特にナイル川の)凄いなぁと思ったら
作者自身がそうだったのですね。
ここはかなり、ご自分の経験が生かされているのだろうと思いました。

本を読んで泣いたのは何年(いや、何十年?)ぶりでしょう?
そうなんです、後半は泣けました。
感動の涙だったのか・・・自分の家族とオーバーラップしたのか?
おそらく、そのどちらもなんでしょうねぇ。
もう私の両親はいませんが、彼らは彼らの人生を懸命に生き抜いたの
だなぁと(あれだけ確執があった父なのに)なんだか少し
愛おしさも混ざった気持ちで思い出していました。
時間というのは不思議なもので、若い頃はあれだけ反発したのに
今は自分が歳をとったせいなのか、あの時の親の気持ちというものを
少しは理解出来たように思います。
そんな気持ちにさせてくれた本でした。

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コリーニ事件

アマゾンプライムにお薦めされて観てしまった映画は
あまりに重くて、タイムリーで、「ぜひ観て」と軽く言えるような
映画ではないので、ブログに載せるかも躊躇しましたが、
今、このタイミングだからこそ観るべきなのかなぁ、とも思えました。

だっていつもだったら、あ〜昔、こんな事もあったよね。酷い時代だったよね。
と言っていたでしょう。
でも、今 現実に起きていることを考えると昔話ではすみません。
ひょっとしたら、今の若い人たちは「こんな歴史」を知らないのかもしれない。
だからやっぱり、こういう映画は作られ続けなければいけない。

2020年にドイツで公開されて、ヒットした映画だそうです。
監督は、マルコ・クロイツバイトナー。
主演はエリアス・ムバレク(弁護士に成り立ての熱血弁護士、なかなか良い演技でした)
私達世代には懐かしいフランコ・ネロ。(このネロさんのいぶし銀の演技が
良いんです。)

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法廷シーンも丁寧に描かれていてリーガル映画としても一級だと思います。
外国の法廷って、興味深いですね〜。

ネタバレするから何も書けませんが、戦争の落とす影は何十年経っても消えない、と
言うことと、加害者も被害書も(その家族も)結局は不幸になる、という当たり前の
結論(なのに、なぜ人間は戦争を起こし続けるのだろう?)

「死者は報復を望まない」と言うコリーニの最後の言葉が、胸に沁みました。

そうなんです。多分、死者は残していった家族の幸せを願っているはず。
報復するのは、生きている私達側(残された側)の問題なんですね。
残された側、やられた側のこのやり場のない感情をどうすれば良いのでしょう?
それが見つからない限り、この世界から「戦う」という行為はなくならないのでしょうか?




66歳なんて まだまだ小娘だ!

佐藤愛子さんの「戦いすんで日が暮れて」を読んだのは
何十年前だったか・・・(遠い目)
そしてとうとう「九十八歳。戦いやまず日はくれず」が出版されました。
これで断筆だそうです。
本当かな?(笑)

小気味好い、豪快な愛子節は、いつも私に勇気と元気をくれます。
「九十歳。何がめでたい」「毎日が天中殺」小説よりも、エッセイが
好きです。

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好きだな〜、豪放磊落。
少々落ち込んでも、佐藤愛子さんの本を読むと、アハハと笑って
「小さい、小さい」と自分に言ってやります。

先日も心配事と仕事が重なり、そんな時、夫の外出に付き添って
支えて歩いたら、その夜 腰が怪しいことになり「お、このままではまずい」
(ギックリ腰になる)と頭の中で警報がなったので、翌日すぐ鍼治療に
行きました。
行動が早かったので何とかことなきを得ましたが、痩せたばーさんが
76キロのじーさんを支えるのは無理があるなぁ、と考えさせられました。

先を考えれば不安材料満載ですが、それでも日々、生活してゆかねば
ならない。
老人に勇気と知恵は必須ですね。そして、何事も笑い飛ばすユーモアも。

そんな時の心の特効薬が佐藤愛子さんのご本です。
そうだ、私なんて(彼女に比べたら)まだ小娘だ頑張ろう!と思います。
100%は頑張れないから、それなりにね。

それにしても 何とかじーさんをもう少し痩せさせなきゃ。
でもねぇ、今のあの人には食べることと競馬(即パット)しか楽しみが
ないからねー。
そして優しい妻(私のことです)は、夫のために今日も美味しい手料理を
作ってしまうのでありました。

神さまと悪魔

本の紹介です。
まず、「神さまとのおしゃべり」。
神さまとみつろう君の会話形式で話が進むので、読みやすいです。
が、書いてあることは結構、真理だったりして「あー、そうか」と腑に落ちたり
逆に「えー?そうなのぉ?」と?、?、?だったり。

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「叶っていない夢があるから人生は楽しい」
「不幸は目につくが、幸せは見えにくい」
「答えがどっちでもいいから、あなたは今日も悩んでいる」
「あなたの嫌いな人は、あなたの知らないことを一番よく知っている人」
「自分でどうにかしよう、という気持ちが消えれば、苦しみも消える」
「幸せになるために感謝するのではなく、感謝している間が幸せ」

ね?どうですか、なるほど〜と思われる言葉ありましたか?
これはほんの一部ですが、これらの言葉の実例が分かりやすく書かれて
います。
腑に落ちないことはさて置いて、確かにこの本を読んでから「どっちに
しようかな〜?」という悩みは消えたかも。
だってどっちを選んでもいいんだもの(笑)

さて、こちらの本もあります。

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んー、これはさらに真理ですね(何だ?さらに真理って。笑)

「正しさを疑え!」
まさにそうですねぇ、自分がこれは絶対正しい、と思って それを人に
押し付けていませんか?
私はよくやりましたね、夫に(笑)。
今思えば、それは本当に夫のためを思って言っていたのか?
と疑問に思います。
「私が正しいんだから、あなたはそれに従えばいいのよ」という傲慢さが
そこになかったでしょうか?
はい、ありました。
自分は正義を振りかざしているつもりでも、人に強要した時点でそれは
悪ですね。(ほら、ナントカ警察ってやつ)

こちらの本は、まだ1回読んだだけなので、理解できていません。
現在未来過去が同時進行しているって、よく聞きますが、私にはよく
理解できません。
でも、いいんです。
悪魔も言ってます「理解できない領域にしか、新しい可能性はない」と。
ゆっくり時間をかけて、何回も読みたいと思います。

秋の夜長、あなたがおしゃべりしたいのは神さま?それとも悪魔でしょうか?

「神さまとのおしゃべり」 さとうみつろう・著 発行・ワニブックス 単行本1389円+税(文庫本あり)
「悪魔とのおしゃべり」 さとうみつろう・著 発行・サンマーク出版 単行本1700円+税(文庫本なし)




きもの語辞典

我が友、イラストレーターの岡田知子さんのご本が届きました。

いや〜、これだけ描くのは「本当に」大変だったと思います。
イラストだけでなく文章も書かれたのですから、そりゃぁもう
倍も3倍も4倍も大変ですよね。

心からお祝いを申し上げます。
「頑張りましたね、おめでとう!」

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きもの好きの私ですが、まだまだ知らない言葉もあり(例えば浮線綾とか)
また、この言葉はここからきているのか・・・と、お勉強になりました。

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締め切りのある こう言うお仕事、身体的にもキツかったと思いますが
でもね、ご本はずーっと残る。
良い仕事をなさいました。
単にきもの好きな方だけでなく、きものに興味があるけど何だか敷居が高く
分かりにく、と言う若い方にも、きものを知る良いキッカケになると思いました。

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時は秋、こんなご本を読んでいると、そろそろきものが着たくなってくる。
でも、やっぱりもう少し コロナが落ち着いてくれないとね・・・。
それまで、こちらのご本を読んで きものの知識を増やしますか。
あー、紬着て落語 行きたいな〜。
ちょっとお澄まし、小紋着て美術館も行きたいな〜、と妄想は広がるので
ありました。

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私、個人的にはこのおじさんに惹かれます(笑)



「きもの語辞典」 岡田知子・著 木下着物研究所・監修
発行所・株式会社 誠文堂新光社

アマゾンで注文出来ます
きもの語辞典

プロフィール

朋百香(tomoko)

Author:朋百香(tomoko)
1955年埼玉県生まれ東京育ち。
幼少時から学生時代は、水彩、
油絵を学び、結婚後は子育てを
経てのち植物画に魅了され、
個展やグループ展にて発表。
イギリスのフィンドホーンへ
の旅をきっかけに自己の内的
プロセスを描写する、様々な
素材を用いた独自のミクスト
メディア作品制作に入る。
現在は和紙に墨、アクリルで
墨アートを表現している。
神奈川県在住。

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