残すきもの(帯)その2

初めて自分で買った単衣のきものは、山形県産の白鷹織りでした。
袷から単衣に変わる6月、初めて手を通すきものの軽さには
思わず感嘆の声が出てしまうほど。
風が通る、という感覚を覚えたのも単衣のきものを着た時からです。

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それは洋服では感じることの出来ない、独特の感覚です。

合わせた帯は城間永順さんの紅型帯。
これがまた、南の海の碧さを感じる爽やかな帯で、初夏にはピッタリ。

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もうそろそろ この帯は私には派手なのかしら?と思いつつも
なかなか手放したくない逸品なのであります。




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抜けないモノ

日々の「抜き活」は相変わらず 続けているのですが、
その中でどうしても「抜けないモノ」あるいは抜くのに
もの凄くエネルギーを必要とするもの、と言うのが
出てきます。
私の場合は「写真」と「きもの」です。

先日、たまたま見たテレビに五木寛之さんが出てらして
「無理に捨てなくてもいいんじゃないか」と言うお話を
されてました。
歳をとると、思い出がとても大切なものになってくる。
でも、思い出も何かキッカケがないと思い出せない。
自分が大切にしていたものは 何かしら、そういう大切な
思い出と繋がりがあり、それを見た瞬間に蘇ることがある。
と言うようなことを仰っていたのを聞いて、ハッと
思い当たることがありました。

だから私は、写真ときもの(帯を含む)は、無理に抜き活を
するのはやめようと思いました。
もちろん、明らかに不要と思うものは、抜く対象になりますし
これから増やそうとは さらさら思いませんが。

きものは本当に好きなものを、帯とセットにして残そうと
思っています。
それを選び出すのは、大変な作業ではありますが(好きなだけに)
それもまた楽し。
こればかりは時間をかけて、ゆっくりやってゆこうと思います。

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こちらは久米島のゆうな染と、タペストリー作家・冨田潤氏の帯の
組み合わせ。大好きな組み合わせで、多分一番多く着たのでは
ないかしら、と思います。



七五三

今年はちょうど、○子ちゃんが7歳、H君が5歳でダブル七五三でした。
コロナ禍ではありますが、こんな時だからこそお祝いせねば、と
ジジババも参加いたしました。

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お天気にも恵まれ、穏やかな日でした。
まさか、マスクをつけてのご祈祷とは・・・
でもこれもきっと、後になって「あの時はねぇ・・・」と思い出の1ページと
なるのでしょう。

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孫たちが元気でこの日を迎えられたのが、何よりのお祝いです。


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ジージーズと孫達。


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この日、娘が締めたのは私の母の帯。
私もお祝いの席などで、何度も締めた大好きな帯です。
こうして受け継がれてゆくのは、嬉しいことですねぇ。


この日の私は沖縄、花織の訪問着。

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裾と袖には、渋い紫のぼかしが入っています。

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9ヶ月ぶりの着物、しかも訪問着でハードル高かった。
二重太鼓の結び方、ああだっけ?こうだっけ?と思い出しながら・・・
なんとか結びました。


爽の会

着物友の踊りの会に行ってまいりました。
前回は2年前でした。
あの時は気温35度の猛暑日で、渋谷の駅を汗をダラダラかきながら
歩いた記憶が未だに残っています。
それに比べると今年はまだ良かった。(でも30度超えてましたけどね)

場所はセルリアンタワーの地下の能楽堂。
素敵ですね〜、お能の舞台って。
今年、彼女が踊ったのは「助六」
男踊りを黒留でスッキリ、カッコ良く踊られていて見惚れてしまいました。
女性が女らしい仕草で舞うのも素敵ですが、どうも私は女性がキリッと
舞う男踊りの方が好みです(笑)

長年、踊りをなさっている方のあのぶれのない体幹の素晴らしさ、
姿勢の良さ、本当に羨ましいと思います。
実は私も日本舞踊、習っていた時代があったのです(10代の頃ですが)
その頃は親に言われて、いやいややっていたものですから・・・
ああ、もっとちゃんとやっておけば良かったと今頃思う次第。

さて応援に駆けつけた着物友、総勢8人ですが、お写真載せられません。
P.Cをアップグレードしたら、写真掲載に色々と不具合が・・・(汗)
アナログなおばさんですみません。
(皆様のお着物姿はそれぞれのブログで)


という訳でここでは私のだけ載せておきます。
(自分の携帯で撮ったのは調整可能でした)

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ブルーグレーの夏塩沢に黒字に銀糸の格子柄の帯。
帯留めは満月に波、帯飾りはsakurakoさんのクリスタル。

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お太鼓


鱗紋の帯

私がデザインして、織姫・吉田美保子さんに織って頂いた
鱗紋の帯が仕立て上がってまいりました。

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合わせたきものは、グレイッシュなピンクの八丈織。

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帯締めを濃いめの青系でしめて、帯揚げは春らしい黄色系。
帯飾りはSakurakoさん作の、クリスタルスカルです。

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お太鼓

布で見ていたのと締めるのでは、やはり違うものですね。
鱗紋と多色の縞の組み合わせが、なかなか面白い、ありそうでない帯に
仕上がったのでは、と自負しております。
もっともこの成功には吉田さんのお力が「大」であります。
吉田美保子さんに感謝❤️






プロフィール

朋百香(tomoko)

Author:朋百香(tomoko)
1955年埼玉県生まれ東京育ち。
幼少時から学生時代は、水彩、
油絵を学び、結婚後は子育てを
経てのち植物画に魅了され、
個展やグループ展にて発表。
イギリスのフィンドホーンへ
の旅をきっかけに自己の内的
プロセスを描写する、様々な
素材を用いた独自のミクスト
メディア作品制作に入る。
現在は和紙に墨、アクリルで
墨アートを表現している。
神奈川県在住。

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